骨盤は仙腸関節によって動いています。その動きを担っているのは
骨盤周辺についている筋肉の働きによるものです。この二つが正常に機能しなければ骨盤を正常な状態に保つのは難しいです。
仙腸関節をニュートラルな状態に保ち、骨盤の前後の動きや左右の回旋の動きをスムーズにさせておくことが重要です。また骨盤を支持している筋肉や靭帯などがしっかり機能するように筋肉がアンバランスについていたりするのを治さなければいけません。
現代の人は偏った姿勢が多く骨盤が固まった状態になりやすいです。運動不足で筋肉が弱くなると筋肉で骨盤を支えるのが大変になるので、靭帯に余計な負荷がかかってしまいます。このようなことで仙腸関節が正常に機能しなくなるとゆがみが出てくるし、ゆがんだ状態が治りにくくなります。
まずは凝り固まって緊張した筋肉をほぐすことで、筋肉や関節の柔軟性がうまれ本来の働きができるようになります。すると身体の柔軟性がうまれゆがんだ骨格が戻りやすくなります。そして、自分に合ったゆがみの矯正ストレッチを行うことで、本来の位置にリセットされやすくなるのです。
一度ゆがんだ状態が改善しても、それを維持する為の筋力がなければまたゆがんでしまう恐れがあります。
骨盤のバランスをキープするためには、ゆがんでいて弱化してしまっている筋肉や骨盤を支える筋肉の強化をしていくことが必要です。しかし、いくら筋肉を鍛えても同じような生活環境をおくっていれば当然同じようなゆがみが出てくることもあります。人間の体は自由自在に動くようにできている運動不足で偏った姿勢が多い人は適度に全身を動かす(ウォーキングなど)ことが必要になってきます。また日常生活の癖にも気をつけることが大切です。足を組んだり、バックをいつも同じ肩に掛けたりするなど、無意識のうちに行っていることが多いのではないでしょうか。このような癖は、ゆがんでしまっているからとる動作でもあるが、筋肉のバランスが悪いからとってしまうこともあります。
まとめ
骨盤周辺の筋肉のアンバランスをなくし、筋肉の柔軟性を保ち正常に機能することで、骨盤の動きを担っている仙腸関節もニュートラルな状態を保つことができることで、はじめて正常な骨盤のバランスを保つことができるようになるのです。
ただ、左右対称でゆがみのない人間などはいないと思います。利き腕・利き足があるように常に左右対称をキープすることは正直難しいのではないかと思います。筋肉や関節の柔軟性も差があり柔軟性がある人は多少ゆがみがあっても許容範囲が広い為、あまり症状として出てこないこともあるし、柔軟性があまりない人は少しのゆがみでも不調を感じることもあります。
普段からの次のような心がけが大切です。
- 自分の体がどのようにゆがんでいるのか?
- どのようにゆがみやすいのか?
- どの筋肉が弱いのか?
- どの筋肉が緊張しているのか?
このようなことを自覚し日常生活での動作で骨盤がどのように動くかを認識できるようにすることが大切なのではないかと思います。